座席数242、わずか3日5公演のみ!? 今泉佑唯が苛烈に挑む『修羅雪姫』の道行きは? ゲネレポ到着!

演劇は常に事件たれ!
舞台『修羅雪姫』は今の世を映し出す物語でもあった──

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 原作となる『修羅雪姫』は今から50年前──1972年より小池一夫さん原作、上村一夫さん作画で、週刊『プレイボーイ』で連載され、梶芽衣子さん主演で映画化。その世界観はクエンティン・タランティーノ監督に多大な影響を与えたことでも知られる名作だ。今回、その世界観そのままに初の舞台化が実現。構成演出を手がけるのは、日本エンターテイメント演劇の巨匠、岡村俊一さん。脚本は北区つかこうへい劇団出身で、本作にも出演する久保田創さんが初挑戦で担当する。 しかして、まさかの三日間限定5ステージのトライアル公演だ!

 描かれるのは獄中に生まれ、両親の復讐を託され修羅の道を歩む「修羅雪姫」こと鹿島雪の物語。初日直前に行われた公開ゲネプロで、雪を演じる今泉佑唯さんは40日間の稽古を一日も休まず挑んだという700手近い殺陣を披露。仇討ちの宿命と戦いながらも、可憐に生きる少女を熱演。雪の仇討ちが進むにつれ、国の大義のため弱き者を食い物にする者、さらにペストのまん延とどこか現代と通ずる姿があぶり出され、それぞれが抱える正義も語られる。

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 雪と関わり己の人生を狂わせていく男たちに、高橋龍輝さん、細貝圭さん、松村龍之介さんといった若手実力派と北区つかこうへい劇団出身でいぶし銀の吉田智則さんらががっちりと脇を固める。客席数わずか242の小劇場にふさわしく隅々まで工夫が凝らされた演出は、白い番傘に真っ赤な照明が血しぶきに、真紅の布が翻り生まれたばかりの赤子へと数多の空間を作り出す。

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 白熱する舞台上で果敢に食らいつく、大西桃香さん(AKB48)と安田愛里さん(ラストアイドル)は獄中から雪を助け出す仲間や復讐相手といった複数の役に挑戦し、異なる役を見事に演じた。

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 ゲネプロ後、初日前会見が行われ、今泉佑唯さん、高橋龍輝さん、細貝圭さん、大西桃香さん、安田愛里さんが登壇。一年ぶりの女優復帰となる今泉さんへ、共演者から座長っぷりを讃えられると「こんなに褒められちゃうと、この後の初日で油断しちゃうかもしれないから、勘弁してください!」と笑顔を見せた。

 最後にこの舞台を誰に届けたいか、という質問に高橋さんは「お客様はもちろんですが、今回、親が観に来るので、仲間を始め大切な方々に観てもらいたい。さらに客席のお客様に背中を押してあげられるような、明日に向かって頑張っていけるようなものを伝えたいです」と語り、細貝さんは「同じく、たくさんの方に観て欲しいですが、コロナ禍でずっとがんばって医療従事者の方々が少しでも落ち着いたなら、空いた時間で観ていただけたら」と思いを込めた。

 また大西さんは「こういう時代でなかなか直接、ファンの方々と会えませんが、アイドルとしての舞台も楽しんでいただきたいしこういった舞台での姿も観ていただきたいです」、また大西さんも「一人でも多くのファンの方に届いてほしいです」と初日に向けての決意を明かした。

 最後に今泉さんから「私が復帰できるのは、こういった場を設けてくださった岡村(俊一)さんや、この作品に携わってくださっている皆さんのおかげです。そのことを当たり前と思わず、精一杯これからがんばっていきたい。
 私自身、この一年、生きていることが辛いな、と思うことがありましたが、この作品に出合えたことで、価値のない人なんていない、生きていることに意味があるという勇気をもらえました。日常生活において辛い気持ちになっている方に観ていただけたら嬉しいです」と真摯に語り、会場は拍手に包まれた。

 本公演は3日間、5公演のみでチケットは早々に完売。早急に再演が待たれる、意欲作だ。なので再演の願いを込め、ここにレポを記す。

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(左より)安田愛里さん、細貝圭さん、今泉佑唯さん、高橋龍輝さん、大西桃香さん

撮影:見野歩/取材・文:おーちようこ

舞台「修羅雪姫」

公式サイト:http://www.rup.co.jp/shurayukihime.html

日程:2021年11月19日(金)~21日(日)
会場:CBGKシブゲキ!!

原作:小池一夫・上村一夫
構成演出:岡村俊一
脚本:久保田創

出演:
今泉佑唯/高橋龍輝 細貝圭 松村龍之介/大西桃香(AKB48)  安田愛里(ラストアイドル)/ 久保田創 濱田和馬 大串有希 近藤雄介 河本祐貴 久道成光 松本有樹純/吉田智則

チケット料金:全席指定9,500円(税込/クリアファイル付き)完売

企画・製作・主催:アール・ユー・ピー

著: | カテゴリー:レポート,著・おーちようこ
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