安西慎太郎、主演舞台『羽州の狐』開幕! 松田岳、木ノ本嶺浩、平野良と贈るのは、一夜のゆめうつつ、か

 

10月23日、る・ひまわり『時をかけ・る~LOSER~』シリーズから生まれた『羽州の狐』が幕を開けた。
主演は安西慎太郎。シリーズのオムニバス作品の一編「ラブミュ☆北の関ケ原」、いわゆるモブキャラクターとして登場した「シャケ様」こと最上義光を再び演じる。

脇を固めるのは同作品に出演した松田岳木ノ本嶺浩平野良そして、平野良はシリーズに続き、今回も演出を担当。描かれたのは最上義光の秘められた、もう一つの姿だった。

ある日、関ヶ原の勝敗を知り、祝杯のために出向いた、最上義光(安西慎太郎)と甥の伊達政宗(松田岳) の一行。しかし、折からの豪雨で地すべりにあい、政宗の従兄弟の伊達成実(木ノ本嶺浩) とともに洞窟に閉じ込められてしまう。そこには義光の弟を名乗る中野義時(平野良)の姿もあった。

やがて、ぽつり、ぽつりと明かされたのはーー果たして、狐の暗躍と想いとは?

義光の回想に応えるかのように、舞台上にひるがえる布が、灯りにより風により、揺らぎ、燃え、さまざまな空間へと観る者を誘う。その都度、他の役者たとは、くるり、くるり、と回想相手へと豹変する。演劇ならではの表現の数々に魅入られる。ことに平野がこだわったという、音、の演出にも注目だ。

当サイトインタビューで「全裸で行きます!」と語った、安西慎太郎の言葉そのままの70分。これから観劇する方のために、これ以上の紹介は無粋だろう。そこで、出演者コメントとともに凝縮したゲネプロ写真をここに一挙、公開。 10月25日19時公演のライブ配信も決定(アーカイブ有り)した本作、観るほどに発見がある物語だけに、繰り返し世界を確かめてほしい。

撮影・文/おーちようこ

羽州の狐

【日程】 2024年10月24日(木)~10月27日(日) 【会場】 CBGK!!
【演出】 平野良
【脚本】 赤澤ムック
【出演】 安西慎太郎、松田岳、木ノ本嶺浩、平野良

出演者より初日コメント到着!

安西慎太郎さん

『羽州の狐』ついに開幕致します。 面白いキャスト、素晴らしいスタッフ達と共に手を取り合い大切に作って参りました。『時をかけ・る』シリ ーズ1があったからこそ、の今回。その作品を愛し待って下さっているお客様がいるからこその、第二弾スピン オフがあると思っています。 今回は内藤さんと前川さんは残念ながら参加できませんが、また全員で「時る」ができるように、今以上に『時る』が愛されるように『羽州の狐』、愛を持って優しく丁寧に演じていきます。演劇というフィクションの世界でお客様の心の何処かに触れ、それが何かの支えになれば嬉しく思います。
どうぞ宜しくお願い致します。 

松田岳さん

松田岳です! 『時をかけ・る』から約半年の期間で本作に出させて頂けるとは予想しておらず、びっくりしています。前作でのシャケ様、最上義光伯父さんにこんな背景があったなんて、その歴史 の事実と慎ちゃんが演じる伯父さんに何度も心が締め付けられました。伊達政宗としては前作、直江兼続との友情が芽生え、今作ではどんな活躍が見れるのか是非注目してみて頂ければ! 演出の平野良さんは稽古後に毎回筋トレをされているのですが、それを見守る出演者3人の図が大好きで す。こちらからは以上です!頑張ります! 

木ノ本嶺浩さん

いよいよ初日の幕が開きます。
経験と実績と抜群の感性に裏打ちされた、演出家平野さんの言葉はこの物語を立体化するための大きな指針となり僕達を導いてくれました。
安西さんは深淵に光を照らし深く入り込み、突破口を掴んだ松田さんは生き生きと大きく躍動し続け、そんな心強い仲間と交わす台詞は驚愕と発見の連続で僕自身も今までとは違う演劇体験をしています。このような経験ができることに感謝です。
限られた空間の中で思惑と知略が絡み合い、夢と現実を縫い目なく飛び越え、観ていただく方々とこの不思議な物語を共に体験できたら幸せです。
どうか狐に化かされませんように。

平野良さん

演出・出演を務めます平野良です。今年3月に公演した『時をかけ・る~LOSER~』のスピン オフになります。脚本の赤澤ムックさん、音楽のオレノグラフィティさんとの新作。『時る』 は5作からなるオムニバスでした。その中でも一番ポップな作りだった「ラブミュ」に登場し た、これまたポップな人物、最上義光に光を当てた今作。なんとテーマはダークファンタジー です。本編では垣間見ることの出来なかった彼の過去、そして想いが軸となった密室劇。土砂 崩れで閉じ込められた最上義光、伊達政宗、伊達成実、中野義時の四人で繰り広げられる会話 劇ですが、義光による化かし合いが始まります。彼はなぜ人を誑かすのか。思う存分振り回さ れてください。 

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