舞台『もののふ白き虎』舞台挨拶&公開稽古レビュー/高橋美里

いつか白き虎となり、狼より遥か高いところまで——

 

幕末、動乱の時代を駆け抜けていった若者たちが見た夢、未来へ託した想いとは。

舞台『もののふ白き虎』初日囲み取材・公開ゲネプロレポをお届け!

 

最善席 もののふ白き虎キャスト

向かって左から後段

村田洋二郎(松平容保)、八坂沙織(かなえ)、松村龍之介(西川勝太郎)、白又 敦(井深茂太郎)、和田琢磨(篠田儀三郎)小澤亮太(庄田保鉄)、河原田巧也(池上新太郎)、松本享恭(石田和助)松坂わかこ(飯沼ふみ)

同じく左から前段

西田大輔(脚本・演出)青木玄徳(斎藤一)、横浜流星(伊東悌次郎)、安西慎太郎(飯沼貞吉)、荒木宏文(土方歳三)、赤井秀和(西郷頼母) 敬称略

 

 

最善席 もののふ

 

9月17日の初日・ゲネプロを前に、司会進行役を松平容保役の村田洋二郎さんが務め、終始、和やかな空気でキャスト全員による囲み取材が行なわれた。

 

村田:みなさん白虎隊のお話はご存知かと思いますが、この作品は幕末の時代に会津藩の家老・西郷頼母により集められ、新政府軍と闘った少年兵の物語となっております。内容自体が史実に沿った形で作られてはいますが、それだけでは面白くないということで会津には新撰組がいたという史実もあり、白虎隊が新撰組と出会い憧れていく、という物語になっています。

 それでは本作主人公を務めます安西くんに話を聞きましょう。

安西:飯沼貞吉をやらせていただきます安西慎太郎です。僕自身、白虎隊のイメージに悲劇というイメージがあったんですが今回は憧れという言葉をテーマに僕たちはやってきました。

 仲間と会津という地で腕を磨いてたくさん笑って、時には恋をしたり、と、そういう青春を今回は強く描いていると思いますし、そこがこの作品としても見どころになっていると思います。

村田:続きまして貞吉の、みんなの憧れである伊東悌次郎役の横浜流星くんお願いします。

横浜:伊東悌次郎役の横浜流星です。演出の西田さん、キャストのみなさん、スタッフのみなさんの力があって熱く美しい舞台になっていると思います。白虎隊としての熱い友情だったり一人一人のドラマだったり、そして激しく美しい殺陣をみていただけたらなと思います。

村田:それではこの座組みの最年長でもあります赤井秀和さんお願いします。

赤井:白虎隊をひっぱっていく西郷頼母という役をやらせていただいています。毎日稽古をやっていても笑いあったり涙あったりという舞台になっています。ぜひ2回、3回と観ていただけたらと思います。私も観に行きたいんですが出てるから観られないので(笑)。ぜひ、よろしくお願いします。

村田:赤井さんのお子さんたちとキャストが同年代ですが?

赤井:いや、うちの子たちの方が大きいんちゃうかな? キャストだけじゃなくスタッフの中でも一番年上なんですよ(笑)。

村田:続きまして斎藤 一役の青木玄徳くんお願いします。

青木:斎藤 一役青木玄徳です。今回白虎隊の話ですが、新撰組が加わって、しかも憧れられる存在というのが非常につらかったんですが、非常に熱い作品になっていますのでよろしくお願いします。

村田:鬼の副長・土方歳三役、荒木宏文くん、お願いします。

荒木:土方歳三役荒木宏文です。今回、昔の若い人たちが死を覚悟して前に進んでいく青春を表現していきます。今の若者をさとり世代なんて言うらしいんですが、そういった落ち着いた雰囲気とは全く違った熱く志を強く持った表現になっているので、観た人たちの心の中に何か残る作品になるといいなと思います。

村田:最後に今作の作・演出、そして立ち回りや振り付けも担当しました西田大輔さんお願いします。

西田:今回オリジナルで白虎隊と新撰組をやれることを光栄に思っています。幕末から明治にかかる激動の時代だったんですが、一つの集団には集団なりのルールがあって、その中で生きていく群像劇を描きたいなと思っていました。

 今回初めてご一緒する俳優たちがほとんどだったんですが、本当にすばらしい俳優たちが集まっていまして、大阪千秋楽まで長い旅路になりますがスタッフ一丸となってすばらしい作品にしていきたいと思います。

村田:ここに出ているキャストだけでなく照明、衣装などたくさんの人間がこの作品1つを作るために走り抜けていきます。10月4日まで誰ひとり欠けることなく、駆け抜けていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

 

本公演は、9月27日まで東京・天王洲劇場にて上演、10月1日に名古屋公演、10月3・4日に大阪で千秋楽を迎えた。

 

演じているのではない、彼らは舞台の上で役を生きていた──そう感じた。

舞台『もののふ白き虎』公開ゲネプロレポ

 

最善席 もののふ

白虎隊といえば、そこにあるイメージは悲劇だろう。

まだ若い少年たちが自分たちの故郷を守るために立ちあがり藩と命運を共にする、それは英雄譚として語られることも多い。本作はそんな激動の幕末を駆け抜けた白虎隊の少年たちの青春と、彼らが歩んだ一生を描く。

最善席 もののふ

最善席 もののふ

 

物語は斎藤 一(青木玄徳)と飯沼貞吉(安西慎太郎)が再会することから始まる。

2人により語られ、補完されていくあの時の全て。

そこには笑い、泣き、共に過ごした白虎隊の仲間たち

伊東悌次郎(横浜流星)、篠田儀三郎(和田琢磨)、庄田保鉄(小澤亮太)

井深茂太郎(白又敦)、池上新太郎(河原田巧也)、西川勝太郎(松村龍之介)

石田和助(松本享恭)の姿があった。

 

最善席 もののふ

最善席 もののふ

もののふ 最善席

最善席 もののふ

 

会津の地で新撰組の土方歳三(荒木宏文)や斎藤 一と出会い、憧れ、彼らを目指し日々鍛錬を重ねていく。

来るべき「いつか」にそなえて──。

 

最善席 もののふ

最善席 もののふ

 

悲劇としてではなく、白虎隊や新撰組の彼らが過ごした青春群像劇として、その役を演じる役者たちがまさに役を生きている、その「生」のパワーを感じてほしい。

これに尽きる。

 

最善席 もののふ

 

憧れる人がいる、負けたくない人がいる、恋をして、勝利する未来を信じる。

そんな想いのきらめきが眩しいほど、2幕の展開は苛烈を極める。

目を逸らしたい、でも逸らせない。作品は史実をなぞるが、舞台ではそれを越えるほどの現実が演じられている。

 

見どころとして全編にわたり繰り広げられる殺陣のシーンは圧巻の一言だ。

スピード感溢れる剣さばきは思わず身を引いてしまうほどに迫力が伝わってくる。

土方・斎藤の新撰組2人のシーンでは剣以外の武器を使用した殺陣もあるのでぜひ楽しみにしていただきたい。

 

いつか白き虎となり狼をも越えて。

その高みまで、この役者たちならきっとたどり着けると信じられる、そんな力に溢れる作品だ。

 

「もののふ白き虎」DVD発売決定! 2016年2月10日リリース

公式HP http://www.shirokitora.com/

取材・文 高橋美里 オフィシャル写真撮影:宮川舞子
・記事や写真の無断転載はおやめください。

 

そして、最善席スペシャルとして、斎藤 一を演じた青木玄徳さんが主演を務めた、「仮面ライダー鎧武外伝 デューク&ナックル」の最速上映会イベント完全レポートはこちら

 

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