『舞台 東京喰種』生身の人間が演じること、2.5次元のその向こう側へ /高橋美里

本日、東京千秋楽によせ、初日囲み記事とゲネプロレビューと池袋ジャックの写真をここに。

 

東京喰種

向かって左から 君沢ユウキ(亜門鋼太郎)、宮崎秋人(永近英良)、鈴木勝吾(西尾錦)、小越勇輝(金木研)、田畑亜弥(霧島菫香)、浜田由梨(神代理世)、ウタ(村田充)*宮崎秋人さんの崎は旧字体

 ©石田スイ/集英社 ©舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会

 

 

原作は累計部数1200万部を越える石田スイ氏による人気作『東京喰種(トーキョーグール)』人気作品の舞台化ということで発表されると大きな話題を呼んだ作品だ。

 

7月2日の初日・ゲネプロを前に、金木研役/小越勇輝、霧嶋菫香役/田畑亜弥、西尾錦役/鈴木勝吾、永近英良役/宮崎秋人、神代利世役/浜田由梨、ウタ役/村田充、亜門鋼太郎役/君沢ユウキらによる囲み会見が行なわれた。

 ——本公演に向けての意気込みと見どころをおねがいします

小越:個人的なことでいえば金木くんの普段の大学生の素のところと喰種(グール)になってしまった後の悲劇を、お届けできたら。また、2.5次元のミュージカルや舞台はたくさんありますが、そういったものとは違う何かをさらに見せていけたらと思います。

田畑:大変人気な作品だったので、最初はとてもプレッシャーだったのですが私たちが汗や涙やよだれや血を流しながら発するエネルギーやにおい、息遣いを体感して一緒に共有できるのは舞台ならでは、だと思います。私たち生身の人間でしかできない新しい東京喰種がお届けできるように精一杯頑張ります。

鈴木:この稽古が始まる時に演出家の茅野イサムさんから「2.5次元はたくさんあるけれど2.5次元関係なく生身の人間がやる東京喰種を届けたい」といわれました。舞台上で起こることすべてを力にかえて生のストレート舞台としてドロドロとした世界観を皆さんに届けたいと思います。

宮崎:永近英良として金木研の居場所になれたらいいと思います。この芝居ではそれ一本に絞りたいと思います。

浜田:稽古中は色気の「いの字」もないといわれてしまったのですが(笑) 理世らしく自由に強く色気を出していきたいと思います!

村田:すごく話題で人気のキャラでプレッシャーしかないんですけど、非常に繊細かつエネルギッシュなキャスト陣と斬新な演出で非常に革新的な作品になっていると思います。

君沢:喰種には、退治されることに対しての切なさや、私たちだって生きているというドラマがあるし、人間だって喰われたら困るというドラマがあり、この作品では両者がぶつかりあっていると思います。個人的には亜門になるために毎日生卵を6個食べています(笑)。

 

——これからご覧いただくお客様に一言お願いします

君沢:これから観ていただくのはこれまで体感したことのない世界だと思います。せっかくなのでどっぷりつかって観ていただけるように、お客様も精神統一していらしてください。

村田:キャスト全員で作り上げた作品です。事故や怪我なく最後までみんなで走っていきたいと思います。

浜田:人間も喰種もすごい複雑な過去や感情を持った人が集まっている作品です。身近に喰種がいたらどうなるかを想像していただけたら、と思います。

宮崎:幕が開いたら濃い時間が流れますので、一分一秒見逃さず全てを目に焼き付けてほしいと思います。

鈴木:僕も原作ものというのは何本かやらせていただいているのですが、いつも思うのは、もともと原作を愛している方にも舞台を好きになっていただきたいし役者のファンの方や、舞台が好きな方にも東京喰種を愛していただきたい。今回も、東京喰種好きだった人が舞台を好きになってほしいという思いで、いろんなコンテンツをつないでいけるような存在でいたいと思いますので、是非舞台をみて、全ての人が何か一つでも持って帰っていただけたらと思います。

田畑:私自身も初めての経験がたくさんある作品で毎日舞台上でもいろんな感情がわいています。そんな熱い舞台を皆さんと一緒に体感できたらと思います。

小越:東京喰種原作の面白さもたくさん詰まっていますし、僕たち生身でやる舞台の面白さもたくさん詰まっているので楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

ゲネプロ前ということで緊張感もあったものの終始なごやかに会見は進んだ。しかし、7月の気候、そして役に沿った衣装だったため暑さから汗が止まらない君沢ユウキ、宮崎秋人がお互いに扇子で扇ぎあったり、途中、鈴木勝吾のコメントの最中に背後のポスターがずり落ちる珍事(?)が起こるも「俺、このポスターに嫌われてる?」とすかさずフォロー、そのポスターを小越勇輝が笑顔で後ろ手に支える一幕も。

本編中では激しいバトルを繰り広げるキャストの面々だが、チームワークはバッチリのようだ。

 

2015年7月2日(木)AiiA 2.5 Theater Tokyoゲネプロにて。

取材・文/高橋美里

 

人として、喰種として、役者として

映像演出を大切にするため、取材のカメラにも細心の注意が払われて、その上演は行われたーー 初日直前の、ゲネプロレビューを送る。

 

東京喰種

 ゲネプロ前の会見でキャストの面々がそれぞれ口にした「生身の人間がやる」という言葉を、まさに体感した圧巻の舞台だった。

『東京喰種』はごく普通の大学生だった金木研(小越勇輝)が、喫茶店で神代利世(リゼ・浜田由梨)と出会い、ある事故がきっかけで人間の心を持ったまま、人を喰う喰種となり、どちらの世界にも馴染むことのできない半喰種として生きる”悲劇”の物語だ。

 金木(カネキ)は半喰種となったことで、自分の身体に起こる変化――人間の食べ物が食べられない――を受け入れることが出来ないまま、しかし人を喰うこともできず飢えていく。同じ喰種である霧島菫香(トーカ・田畑亜弥)から「喰いなよ」と差し出される肉を拒絶しながらも、食べたくて仕方ないと叫ぶ。その現実から逃れられない苦しみと、何者でもなくなった孤独を、舞台を這いながら演じる小越勇輝の熱演は圧倒的だ。観客を不安にさせ、観ているこちらまでその苦しみが伝わるほど真に迫っている。

 カネキは自らの居場所を求め大学へ戻るが、喰種たちが身近なところで暮らしていることを知り愕然とする。マスク屋の店主・ウタ(村田充)、喫茶店を営む芳村(加藤忠可)、四方蓮示(吉田友一)、町医者の笛口(奥野正明)、そして敵対していた喰種の西尾錦(ニシキ・鈴木勝吾)は大学に溶け込み、誰にもばれずに日常生活を送っていた。

 ニシキが親友の永近英良(ヒデ・宮崎秋人)を標的としたことからカネキの覚醒がはじまる。二人の対決のシーンでは、ニシキの凶暴さが生々しく表現されており、その狂気と激しいアクションに目を奪われることだろう。他にも、作品の特徴ともいえる喰種たちの捕食や、クインケを使用した亜門鋼太郎(君沢ユウキ)・真戸呉緒(有馬自由)の喰種捜査官たちとリゼ・ヤモリ(山神佳誉)のアクションシーンは見ごたえのある演出がなされている。そしてラストにおけるカネキとヒデのシーンは、ぜひ二人から一秒も目を離さず全てを目に焼き付けてほしい。会見で宮崎さんが語っていた「カネキの居場所」に気づかされるはずだ。

 生身の人間として2次元の世界を表現しようとする切実な役者たちの姿は、人間でありながらグールとして生きる主人公の姿と重なってみえる。彼らが一丸となって舞台化に挑んだ作品を是非劇場で目撃してほしい。

 東京公演は7月8日まで。京都公演は7月18日から20日まで京都劇場にて。

 

 取材・文/高橋美里

 

東京喰種
東京喰種
東京喰種
東京喰種
東京喰種

 ©石田スイ/集英社 ©舞台『東京喰種トーキョーグール』製作委員会

DVD&Blu-rayリリース情報!

舞台『東京喰種トーキョーグール』 発売決定!!

発売日:11月27日(金)
仕様:Disc1 本編 / Disc2 特典映像(予定)
価格:DVD ¥8,800 +税 BD ¥9,800 +税
発売元:マーベラス
販売元:TCエンタテインメント

東京千秋楽公演を京都大千秋楽公演日に一斉上映!

舞台『東京喰種トーキョーグール』シアター

公演の前売りチケットは即日完売(当日券は販売します)につき、東京千秋楽公演を全国および、台湾の映画館にて上映!さらに、映画館限定の特別映像の上映もあり!!

日時:2015年7月20日(月・祝) 17:00開演 ※京都劇場で行われる生中継ではございません。
会場:全国13都道府県、台湾の映画館 ※開場時間は映画館によって異なります
料金:¥3,600(全席指定/税込)
チケット発売:チケットぴあ イープラス発売中 7/18~各映画館にて

 

こちらは、6/29(月)~7/5(日)までJR池袋駅北口改札出てすぐの通路に掲示されていた舞台『東京喰種』の巨大ポスター。

改札を出てすぐ目に飛び込んでくるカネキたちは大迫力でした!

東京喰種 池袋駅
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東京喰種 池袋駅
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