LIVE配信も決定!! 朗読劇「私立探偵 濱マイク」-我が人生最悪の時- 主演・佐藤流司が語る「今」。インタビュー到着!

 映画監督・林海象氏原作、永瀬正敏さん主演で人気を博したハードボイルド探偵シリーズ『私立探偵 濱マイク』。

 モノクロームのなか映し出されるのは昭和の気配が色濃く残る、1990年代の横浜・黄金町。古い名画座の2階に事務所を構える、濱マイクのもとには今日も依頼人が訪れる──映画公開から28年。シリーズ第一弾「我が人生最悪の時 THE MOST TERRIBLE TIME IN MY LIFE」が新たに、朗読劇「私立探偵 濱マイク」-我が人生最悪の時-となって登場。

 主演・濱マイクを演じる、佐藤流司さんは平成生まれの26歳。自身よりも前に誕生した名作へのオファーに即答したという。そこには、この数年間の心境の変化もあったと明かす。

 映画第一弾の世界そのままにモノクロームな空間の姿、一転して取材中の笑顔とともに、佐藤流司さんの「今」を、お届け。

 

撮影/為広麻里
取材・文/おーちようこ

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作品タイトルを聞いて
企画書も読まずに即答でした

──オファーを受けたときのお話を伺います

佐藤:最近、四半世紀生きてきて自分の人生の指標というか、より人間の幅を広げる方へハンドリングして多方面に攻めていこう、という思いがあって、そんなときにお話をいただきました。
 もともとタイトルだけは知っていて、自分がやってみたい内容、進みたい方向にマッチしていたので、お話をいただいた瞬間に快諾していました。

──即答ですか!?

佐藤:はい。デビュー当初から、打診された仕事を受けるかどうかはずっと自分で決めていて。一度も外したことがないので、今回も自信があります。ちなみに、ここ最近で俺が企画書もまったく見ずに「やりたいです!」って即答したのは「笑ゥせぇるすまん」THE STAGEです。

──ああ……!

佐藤:……伝わります? なんか、この感じが。お話をいただいたときも、俺が演るんだ!?……という意外さもありつつ、この時代に演るんだ! という驚きも大きくて決めました。
 この令和の世でどのくらいの年代の方までが、この作品を知っているかわかりません……ともすれば、中学生のファンの方とかは知らないかもしれない。でも、だからこそ観てもらえたらいいなと考えています。
 
──役作りについて伺います。

佐藤:台本はいただきましたが、もとの作品をまだ全部、観ていなくて。観ると引っ張られちゃいそうなので稽古に入ってから周りの方々との空気を感じて創っていきます。たぶん似せようとしても、結局、永瀬正敏さんが演じられた本家には勝てないし。だから、あまり無理はしないというか、奇をてらうよりも作品への愛みたいなものを大切に演じることで、結果、自分なりの「濱マイク」ができあがるんじゃないかと思っています。
 なにより朗読劇なのがいいですよね。ともすれば、舞台でも良かったのかもしれないんですが、朗読劇、って今、とてもホットだと思うし、時代にあっていると感じています。

──朗読劇だからこそ心がけることはありますか?

佐藤:変な意味じゃなく、高尚に演じないようにしようと思っています。ラグジュアリーというか、台詞ひとつ、ひとつを丁寧に言うことは、もちろんできるんですが、今回は、あえて語尾を放り投げる……というか、ちょっとラフに進めていくことで、横浜の路地裏のすさんだ空気みたいなものがでるかな、と。あまりきれいにしていると、おしゃれな白金あたりになっちゃう(笑)。あえて雑にすることで、作品世界を出したい。だから台本も両手でしっかり持つのではなく、片手で持とうと思ってます。
 一方で舞台や映像だと、流せる台詞……というのがあるんです。一歩速く台詞を言えちゃうとか、自分の台詞の番なのにちょっと遅れてもいいとか。今回、それはやらないようにしたい。ラフに進めることと矛盾しちゃうんですが、朗読劇だからこそきちんと読みたいし、いつも以上に観客の方々に状況が伝わるように演じたいです。ただ、唯一の友人である「星野光」が矢部昌暉くんと志村玲於くんのWキャストで二人がまったく異なるアプローチをしてきたら、俺は対応できるのかな? と、そこも今から楽しみですね。

──矢部昌暉さん、志村玲於さん、太田奈緒さん、秋山真太郎さんと初共演の方が多いです。
 
佐藤:そうなんです。共演したことがあるのが植田圭輔くんだけで、最後の留めに入っていてくれるのがすごく心強いです……俺、どっちかというと人見知りな方なんですが、映画『小説の神様 君としか描けない物語』の九ノ里正樹くんばりに全力で盛り上げてみようかな! って思ってます(笑)。ただ、このご時世、一緒に御飯を食べるということも難しいので、これからちょっと作戦を立てます!!

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──役とご自身が近いと思うところはありますか? またサブタイトルの「人生最悪のとき」があれば教えてください。

佐藤:……自分で言うのもなんですが、周りの人を大切にしている、縁を大切にしている……というところかな。近いとはちがいますが、濱マイクの持つ、過去のいろんな経験からくるアウトローさ、空回りしちゃう可愛さ、困っている人を放っておけない優しさ、みたいなところは憧れている感じがあります。
 人生最悪のときは……あー、子どものころ、冬に地元の川辺りの道で前を歩いていた女の子が川に傘を落としちゃって。「拾ってやるよ」って言ったけど凍っていた川の表面が割れて落ちちゃって……。奇跡的に通りかかった軽トラのおっちゃんに助けてもらったことがあって。今、思えばちょっとカッコつけて失敗しましたね……そこは濱マイクに似ているかも(笑)。

──濱マイクは私立探偵ですが、演じてみたい探偵はいますか?

佐藤:昨年、リーディングシアター『緋色の研究』という作品でシャーロック・ホームズに挑みましたが、かなりおもしろかったですね。凝ったロジックや小難しい台詞回し、偏屈なところとか、自分なりの色を乗せて演じられるんじゃないかな、と感じました。このときは謎解きだったので結構なテンポ感で推理を話す作品でしたが、今回はどちらかというと人間関係を見せる会話劇なので、またちがう空気感で楽しんでいただけると思います。

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自分がつちかってきたものを
より広く観ていただける場所を目指して

──ここ数年いろいろな作品に出演していますが、2019年のRock Opera『R&J』のロミオ役が印象的で。近未来に舞台を移した新解釈で、新たな国産の『ロミオとジュリエット』誕生に、心躍りました。

佐藤:あれは、ものすごく楽しかったですね! 毎日、本当におもしろかったし……また演りたいですね。昨年公開された福田雄一監督の映画『新解釈・三国志』がありますが、ああいった、古典名作をアレンジしたような作品にも挑戦してみたいんです。最初に話した通り、今、自分の世界を広げたいと思っているので。

──確かに映画やテレビドラマ、バラエティ番組の出演、さらにアーティスト活動と、いろいろな姿を届けています

佐藤:意識しだしたのは2年くらい前からです。この世界に入ってから10年、いろいろなお仕事を経験させていただいて、じゃあ、次の段階を、と考えたときにこれまで自分がつちかってきたものを、より多くの方により広く観ていただける場所を目指していこうと決めたんです。

──おそらくアウトプットも多いなか、インプットはどうしているのでしょう。

佐藤:必要に応じてその都度入れる、という感じです。たとえばミュージカル『刀剣乱舞』の加州清光はこれまで5年間、演らせていただいてきましたが演じる度に発見があって、常に初心に立ち返るつもりでいます。なので、今はまた殺陣稽古も始めているんです。
 この仕事ってこれだけやったからいい、とか答えがでるものでもないし、いくらやっても困ることはないし、現状で満足しているわけではないので、やりたいと思ったことはなんでもやりたいんです。

──インプットといえば以前の取材でニューヨークに住みたい、という話をしていました。

佐藤:今は難しいですが、海外は行きたいですね。でも、まだ、個人で行ったことがないんですよ。

──それは忙しくて?

佐藤:いや、これまでに仕事でインドやフランスといろいろな国に行かせていただいたんですが、税関手続きの待ち時間が長くて本当に苦手で……仕事だからまだ我慢できますが、テーマパークとかでもどこでもとにかく待つのがダメなんで、そこだけなんとかしたいです。

──それは、いつかVIP待遇で出入国できる存在を目指す、というのはいかがでしょうか。

佐藤:いいっすねー! ずっと海外でも活動したいと考えているので。

──すてきです。ただ、今は行けませんが、配信で世界の方が出演作を観る機会も増えているかと。

佐藤:そうなんです。ありがたいことに俺を応援してくれる方々は、海外の方も多くて、SNSのコメントに世界中の方がいて。仕事で行った以外の国の方からも応援していただけるのがすごくうれしい。
 こういう時代だから大変なことも多いけど、国内はもちろん、世界の方に観ていただける機会があることは幸せなことだし、感謝しています。

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──そんなふうに応援している方々に今年の抱負を教えてください。

佐藤:実はすでに年末までなにをやるのか? が、だいたい決まっています。去年も年始めに「激動の一年になるので、お楽しみにー!」とか言っていたんですが、コロナ禍のために自宅待機の一年になってしまって。でも、今年こそ本当に激動の年になります! と、ここで宣言します。
 26歳を迎え大人になるので、そろそろ恩返しをしたいなと思っていて。SNSといった場所ではなく、やっぱり演じる姿を観ていただくことで応えたいと思っているので待っていてください。
 
──最後に朗読劇上演を楽しみにしている方に一言、お願いします。

佐藤:さっき「引っ張られないように」と言いましたが、少し観ただけでもかなり影響を受けていて、今、どうしようかと困っています(笑)。完成している世界観にどう切り込もうかな、と。ただ、今っていろんなカッコよさ、いろんな正義があるなかで、濱マイクの男気や信念はどう映るのかな? とも思っていて。その魅力を届けるのが俺の役割だと思うので、そこを見せます。
 若い世代が演じることで、今、僕らが出ている2・5次元舞台を観ている世代の方には28年前にこんなすてきな作品があったのかと知ってほしい。そして、当時、観てくださっていた世代の方には、逆に今の僕らのことを知ってほしい。昭和、平成、令和をつなぐ意味でも「やっぱり、濱マイクっていい!」と感じてもらえるよう、演じます。観てください。

佐藤流司 さとう・りゅうじ
公式サイト https://sato-ryuji.com/

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朗読劇「私立探偵 濱マイク」-我が人生最悪の時-

https://hamamike-reading.com/

緊急事態宣言延長に伴い、公演スケジュールの変更がございます。
公式HPにて最新情報をご確認ください。

朗読劇「私立探偵 濱マイク」-我が人生最悪の時- mu-mo LIVE配信

■配信日程:2021年2月21日(日)
・13:00回:Wキャスト=志村玲於(SUPER★DRAGON)
・17:00回:Wキャスト=矢部昌暉(DISH//)

■ディレイ(見逃し)視聴期間:2021年2月24日(水)10:00~2月28日(日)23:59

■視聴チケット:
・3,300円(各回・税込)
・非売品グッズ付きチケット:4,700円(各回・税込)
※生配信とディレイ(見逃し)視聴が可能です。
※非売品グッズ付きチケットは、mu-moショップのみでの販売、チケット購入完了後1~2週間後に配送でのお届けとなります。
また、別途送料(梱包料)がかかります。詳細はmu-moショップをご確認ください。
※あらかじめ、視聴方法などをご確認の上お申し込みください。
※ご購入後の返金・クレームは一切お受けできません。予めご了承ください。

■チケットお取り扱い:チケット発売日:2月8日(月)18:00~

【チケットお取扱いサイト】
・mu-mo LIVE https://live-on.mu-mo.net/plus-a/
・mu-moショップ(非売品グッズ付きチケット)
  https://shop.mu-mo.net/avx/sv/list1/?categ_id=234903051
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/hamamike-reading/
・ローソンチケット https://l-tike.com/play/hamamikeonline
・イ-プラス https://eplus.jp/hama-mike/

■非売品グッズについて
・「非売品グッズ付き全席指定」チケットの非売品グッズ(クリアファイル、トートバッグ)と同様の内容となります。画像をご参照ください。

【配信サイト】https://live-on.mu-mo.net/plus-a/
【mu-mo LIVE お問合せ】https://live-on.mu-mo.net/plus-a/contact

朗読劇「私立探偵 濱マイク」-我が人生最悪の時- 360Channel配信

■配信日程:2021年2月23日(火祝)
・12:00回 / 16:00回
 ※Wキャストはともに志村玲於(SUPER★DRAGON)となります。

■配信映像について:360Channel配信は、生配信・ディレイ(見逃し)配信ともにVR映像となります。
■ディレイ(見逃し)視聴期間:各回終演後~2月23日(火祝)23:59
■視聴チケット:3,300円(各回・税込)
※あらかじめ、視聴方法などをご確認の上お申し込みください。
※生配信とディレイ(見逃し)視聴が可能です。
※ご購入後の返金・クレームは一切お受けできません。予めご了承ください。

■チケットお取り扱い:
・チケット販売期間:2月8日(月)18:00~2月23日(火祝)22:00

【チケット購入サイト・配信サイト】https://www.360ch.tv/channel/379 
【360Channel お問合せ】https://www.360ch.tv/page/support

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