8月27・28日二夜連続『飛龍伝2020』『熱海殺人事件 ラストレジェンド〜旋律のダブルスタンバイ〜』TBS1放送!

 演劇界、春の紀伊国屋ホールと言えば、つかこうへい、だ。その代表作とも言える『飛龍伝』『熱海殺人事件』が2夜連続で、TBS1で放送される。
 没後10年となる2020年、つかこうへい演劇祭第一弾として上演された『飛龍伝2020』と現在、さらなる演劇の歴史を刻み続ける紀伊國屋ホールの改装前最後となる「熱海殺人事件 ラストレジェンド〜旋律のダブルスタンバイ〜」が登場。

文/おーちようこ

8月27日(土)19時〜
『飛龍伝2020』東京公演
カーテンコールまで完全ノーカット収録

 欅坂46・菅井友香さんがヒロインを演じた『飛龍伝2020』、2020年2月の東京公演が、カーテンコールまで完全ノーカットで収録、舞台裏メイキング付きの3時間スペシャルで登場だ!

 1973年に発表された『飛龍伝』は、故つかこうへいの名作として愛されていたが、1990年、今はなき、銀座セゾン劇場のプロデューサーであった岡村俊一氏との出会いで、ショーアップされた群像劇『飛龍伝’90―殺戮の秋』として大劇場に向けた人間群像劇へとさらなる発展を遂げ、演劇界に衝撃を与えた。物語のヒロイン、神林美智子を演じたのは富田靖子さん。
 以後、歴史は紡がれ、牧瀬里穂さん、石田ひかりさん、内田有紀さん、広末涼子さん、黒木メイサさん、桐谷美玲さんが演じ、さらなる飛躍を遂げた本作品に8代目ヒロインとして挑んだのが、初主演となるグループ欅坂46のキャプテン菅井友香さんだ。
 彼女を巡る二人の男、第4機動隊長・山崎一平にNON STYLEの石田明さん、全共闘作戦本部長・葛城純一郎に味方良介さんが火花を散らす。さらに近年のつかこうへい演劇で熱演を披露する、細貝圭さん、小柳心さん、久保田創さん、小澤亮太さん、須藤公一さん、大石敦士さん、吉田智則さんらがどっしりと脇を固める。没後10年となる、この年に、なお演劇界の金字塔として輝く、この作品を隅々まで収めた空間を見逃すな。

【収録】2020年2月8日(土)東京・新国立劇場 中劇場
詳細はhttps://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/o2390/まで

最善席特別対談再掲載!

次は大阪公演だ!
「飛龍伝2020」NON STYLEの石田明さん・味方良介さん特別対談登場!
https://saizenseki.com/tsukakohei/20200220/

20200220saizenseki

20220827saizenseki

8月28日(日)19時〜
『熱海殺人事件 ラストレジェンド〜旋律のダブルスタンバイ〜』
独占放送

 2021年1月、改修工事を控えた演劇の聖地、紀伊國屋ホールのラストを飾った「熱海殺人事件 ラストレジェンド〜旋律のダブルスタンバイ〜」が登場。最年少の24歳から木村伝兵衛部長刑事に挑む、味方良介さん、新内眞衣さん(乃木坂46)、池岡亮介さん、石田明さん(NON STYLE)出演回の本編とともに、稽古の模様やインタビューを収録したメイキング映像も!
 物語は東京警視庁のある捜査室で幕を開ける。持ち込まれあのは、熱海で起こった、ある女工が殺された事件。刑事と容疑者、加害者と被害者、思うもの、思われるもの──4人の関係が目まぐるしく変わり、意外な結末へとたどり着く。演劇界、春の風物詩と謳われる、4人だけが紡ぐ世界は「紀伊国屋ホールの熱海殺人事件」を堪能せよ。

【収録】2021年1月27日(水)東京・紀伊國屋ホール
詳細はhttps://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/o2512/まで

最善席掲載記事!

改装前最終公演、味方良介&荒井敦史が彩る
『熱海殺人事件ラストレジェンド~旋律のダブルスタンバイ~』開幕!
https://saizenseki.com/04cat/20210116/

20210116_saizenseki

20220827saizenseki


優しくするのか 戦うのか

寄稿コラム/紅玉いづき

 2022年、つかこうへい十三回忌追悼公演。
 春になれば通うことを決めている、紀伊國屋ホールのつか演劇。今年は十三回忌という特別な一年ということもあり、春には『熱海』を、そして夏には、『銀ちゃんが逝く』、そして『飛龍伝』まで見られる僥倖を得た。
『銀ちゃんが逝く』を見ながら、「わたしはつかさんに会ったのだ」と泣いたこと、きっと一生忘れないのだろう。
 春の『熱海殺人事件』では、舞台に立つキャストの解釈の豊かさ、そして軽やかさに、自分はこんなに人に優しく出来るだろうか、と思った。
 そして夏の『飛龍伝』では、自分は、今、こんな風に戦えるだろうか、と思った。ともすればすべてを諦め、目を背けてしまいそうになる世の中で。社会と、現実と。こんな理不尽な世界と。人生と。戦えるだろうか。ここまで、熱くはなくとも、せめて、せめて顔を上げなければならないのではないか、と。肉体を打ち付け、気を失いそうなほど、身を削る、その演技を見ながら。
 今、行き詰まりの中で、どうしていいかわからなくなっている時にこそ、見て欲しいと思う。そして、見たい、と思う。
 この心がどこにも行けない夏の終わりに、つかこうへいの『熱海』が、そして『飛龍伝』が、テレビで見られるチャンスがある。
 人が、人として、誰かに優しくするために。
 そして、今を、明日を、戦うために。
 つかこうへいの演劇はあるのだと、わたしは、信じている。

 

saizenseki20220401

『最善席』掲載、2022年、つかこうへい十三回忌追悼公演記事、一気読み!

『新・熱海殺人事件 ラストスプリング』開幕直前レポ!
4人が紡ぐ「今」だけの奇跡の空間がここに。
https://saizenseki.com/01cat/20220330/

『新・熱海殺人事件 ラストスプリング』 初日会見レポ&緊急レビュー。
意気込みは「見ていただいた通りです」
https://saizenseki.com/01cat/20220401/

主演、高橋龍輝。こんなにも暴力的に心えぐる、山崎がいた。
つか十三回忌最後を飾る『初級革命講座 飛龍伝』開幕!
https://saizenseki.com/04cat/20220723/

saizenseki20220713

saizenseki20220723

 

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+

PAGE TOP