「劇団花吹雪」櫻京之介三代目座長、桜愛之介副座長登場。歌舞伎町劇場、年末年始公演の意気込みをここに!

歌舞伎町に江戸が来る!?

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この10月に大衆演劇の劇場、オープン!
年末年始の12月・1月に公演を打つ「劇団花吹雪」さんから、櫻京之介三代目座長と桜愛之介副座長、ここに登場。新劇場での公演意気込みやTBSラジオ出演(!)の感想と、たっぷり伺いました。

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──劇団の紹介をお願いします。

京之介:今年、50周年を迎える「劇団花吹雪」の三代目座長を務めております、櫻京之介と申します。祖父が劇団を立ち上げ、父が二代目座長を継ぎ、僕で三代目となります。今年、34歳になりましたが、まだまだこれからなので、同じく座長を務める桜春之丞とともに劇団をもり立てていきたいと思っています。

愛之介:副座長をやらせていただいている、桜愛之介と申します。僕は13歳で劇団花吹雪に出会って、14歳のときに弟子入りしました。もともと兄が春之丞座長と同級生で、大衆演劇の世界を知りました。早く社会に出て働きたいと思っていたので、両親に相談して快く送り出してもらいました。
 
京之介:愛ちゃんはものすごく頼れる存在で、身内も同然です。劇団のことも、舞台のことも、いろんなことを任せられるから、ときには台詞も託しちゃう(笑)。

愛之介:そう! もらった台本に、僕の台詞の場所に一言「任せた」って書いてあるんです!(笑) 見た瞬間に毎回、えええ? ってなって、必死で考えます。

京之介:それだけ信用してる、ってことだから! とくに愛ちゃんは身体が大きいので、敵役でこれだけ強そうな人を倒すと、お客さんが、うわー! と盛り上がるんです。

愛之介:そこはいつも心がけています。役としてお客さんにどれだけ憎まれようとも、最後に斬られた瞬間、すごい拍手が起こると、ああ、仕事したな、って思います。やっぱり足を運んでくださった方には楽しんでいただきたいですから。

京之介:相舞踊(ふたりで踊ること)も僕と愛ちゃんは合わせることもしないです。

愛之介:もう、出たところでばっちりです。

京之介:僕が動いたら合わせてくれるので、そこはもう、互いでわかり合うというか。

──すてきです。そういった、お稽古はどうされているのでしょうか。

京之介ダンスや舞踊はもう、それぞれが自分の好きなアーティストを観たりして創っていきます。そこから自分なりにオリジナルにしていきます。殺陣というか立ち回りの稽古は過去に一度、みっちりと先生に付けていただく機会がありました。それがものすごくて……終わる予定の時間になっても全然、終わらなくて。でも、ガッ、と集中して学ぶことができました。

愛之介:熱血な先生でしたね……全然、休ませてもらえませんでした。

京之介:そのときは僕らも本当に若手で。当時の座長がわざわざお金を出して呼んでくれた先生だったので、そういう経験をさせてもらえたというのはありがたかったし、振り返ってみれば楽しかったですね。

愛之介:でも、今やれ、って言われたら……。

京之介:無理! 身体が付いていきません(笑)。

──おふたりの掛け合いが楽しいです。そして、この年末年始、新宿に誕生する「歌舞伎町劇場」で2ヶ月連続公演を打ちます。

京之介:今からものすごく楽しみです。12月も1月もクリスマスとかイベントがたくさんあるので、いろんなことをガンガンやってみたいです。場所的にも初めて大衆演劇を観る、というお客様も足を運んでくださると思いますし、これまでの大衆演劇で当たり前とされてきたことから変えたり、新しい試みに挑みたいんです。

愛之介:劇場オープンにあわせて、新しい場所だからこそ、大胆なこともできると思いますし。そうやって新しいことを続けることで大衆演劇の世界がおもしろくなっていけばいいなと。

京之介:コロナ禍で大衆演劇も苦しかったですが、今、少しずつ、お客様も観劇に戻ってこられた今だからこそ、思い切ったことができたらと考えています。

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──そんな、おふたり、それぞれの目標を伺います。

京之介:まだまだ若輩者ですが、大衆演劇で劇団花吹雪の櫻京之介といえば、誰もが知る、という存在になりたいです。50周年を迎えて、まずはなんといっても劇団をもり立てて行きたいですし、いずれは大衆演劇以外の舞台にも立ってみたいと思います。

愛之介:これはずっと考えていることなんですが、劇団の身内じゃない若手を集めて公演を打ちたいんです。僕自身、弟子入りでこの世界に入って今は身内のようによくしてもらっていて、自分の名前でイベントを打たせていただくこともできます。
 でも、若い子たちでは、まだまだ自分の個人舞踊や演技をお客様に観ていただける場が少ないと感じていて。だからこそ、今の若手が100%の力でぶつかりあったら、どんなエネルギーが生まれるのか観てみたい。それこそチケット代が500円のワンコイン、あるいは無料でも「今日1日だけでいいので、今の僕らを観てください」という「若手の会」を立ち上げたいな、と思っているんです。

京之介:それ、すごくいいね。うちで協力できることなら手伝いたいし、まさにそういうことをやっていきたいですね。僕自身も、期間を決めて、京之介単独公演を打てたらと思うし、舞踊ショーだけの公演とか、やってみたいことがたくさんあるので、歌舞伎町劇場での2ヶ月公演はチャレンジの時間にしたいと考えています。

──そして、なんとTBSラジオ「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」にご出演されました!
 この番組は、宮藤官九郎さんに愚痴る(笑)形でいろいろなお仕事を愉快に紹介する内容で、今回、大衆演劇の役者さんとして登場されました(6月2日放送)。今、まさに収録を終えてのインタビューですが、感想を伺います。

京之介:出演のお話をいただいたときはびっくりしました。宮藤官九郎さんといえばドラマも舞台も観ているので、お会いできる! というだけでもうれしくて。さらに大衆演劇を観てくださっていて、好きだと言ってくださったことがものすごくうれしかったです。実際にお会いしたらとてもお話しやすい方で、大衆演劇のことも知っていてくださったので、ものすごく楽しかったです。

愛之介:ものすごく緊張しました……最初、京之介座長から「ラジオ出演の話がきてるよ」とだけ聞いていて、それから「休みの日に東京に行くよ」って言われて、まさかそれが宮藤さんの番組だと知って、ものすごくびっくりして「絶対、行きます!」ってなりました。
 僕も宮藤さんの作品が大好きなので、ミーハーな気持ちで、うわ、大好きな人が目の前にいる、という喜びで……ラジオのブースが意外に小さくて、近い! と焦っていました……。

京之介:「劇団花吹雪」も観に来ていただけたら、と思いますし、いつか宮藤さんが書かれた脚本を上演させていただけるような劇団になれたら……と思いました。(なんと後日、宮藤さんは観劇されたとのこと!

──最後に一言、お願いします。

京之介:ラジオではめちゃくちゃ緊張しましたが、いろいろとぶっちゃけてしまいました(笑)。僕らを知っている方も大衆演劇を知らない方にも聴いていただけたらうれしいです。

愛之介:自分たちのことを話す、というお仕事が初めてで……そもそもラジオ出演自体が初めてだったので、上手く話せたかどうかわからないのですが、少しでも大衆演劇のことを知ってもらえる機会になっていたらいいな、と思います。

京之介:劇団花吹雪に興味を持ってくださった方には、現在、関西近郊で公演しています。年末年始の歌舞伎町劇場での公演も精一杯、務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

5月某日都内収録

TBSラジオ「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」
6月9日21時までタイムフリーでお聞きいただけます。

Amazonオーディオブル会員の方は、こちらでもノーカット版をお聞きいただけます。

劇団花吹雪公式サイト
Twitter @gekidan87fbk

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歌舞伎町劇場 公式サイト

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