つかこうへい没後10年追悼イベント 朗読 蒲田行進曲『銀ちゃんが逝く』初日、販売22時まで、配信24時まで!

「スターさん」だからこそ背負う業があり
誰よりも血反吐はき、光り輝く

 

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 ただただ舞台に酔いしれた二時間だった。

 会見を仕切るスタッフ全員がフェイスシールドをつけ、そこに集う取材の人々もそれぞれにマスクやフェイスシールドをつけて、会見は始まった。演出の岡村俊一さん、倉岡銀四郎役の味方良介さん、ヤス役の植田圭輔さん、そして紅一点、小夏役の井上小百合さんはソーシャルディスタンスを守り、均等に空間を開けて登壇。

 岡村さんは語る「一度は、このコロナ禍で、つかさんの没後10年追悼公演を中止にしました。けれど、やはり、今だからできることを成し遂げたい。そこで朗読劇、という形を考えました。ですが、戯曲の力、なによりの役者の力がすごくて、結局、かなりの“演劇”よりの舞台となりました。今回、本当に役者の凄みを感じました」と、挨拶。
 続けて挨拶した味方さんは……ふいに言葉に詰まり「いやあ、もう劇場にいるって最高ですね……すみません──泣きそうです。こうして舞台に立てる喜びを噛み締めています……」全身で奮い立つ決意を伝え「朗読劇だけど、進化形の朗読劇です」と語った。井上さんも「わたしはつかさんにお会いしていませんが、10年前の今日、亡くなられて、この命日にこの劇場でお芝居ができる、奇跡に感謝します」と真摯な想いを。植田さんは「出演が決まってから、いろいろと状況が変わりましたが、劇場に立っている意味、何かあると信じています! 魂、入れてますので!!!」と強い瞳で決意を明かした。
 また記者からの質疑応答では、朗読劇でありながらも朗読劇らしからぬ内容に、植田さんが演出の岡村さんに、思わず「これ、一体、どっちなんですか!!!」と詰め寄ったこともあると、味方さんが稽古場での事件をばらしてしまうと「でも、この座組が大好きになりました! 何よりも、味方良介という役者と出会えたことが最高です」と互いにエールを送りあう一幕も。
 
 そして行われたゲネプロと初日。そこにあるのは、朗読劇……と呼ぶには、あまりにも激しく、苛烈な、スターとして生きる者と、その存在に焦がれて焦がれて、夢を見る者たちの、文字通り血と汗と涙が飛び散る、舞台となった。
 
 つかこうへいさんの命日である、本日、22時まで、初日のストリーミング配信を販売( https://eplus.jp/sf/detail/3290430002 )。配信は24時まで。今日、この日に、この日だからこそ、この、とんでもない舞台を目に焼き付けてほしい。

 

文:おーちようこ 写真:公式提供

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【イベント概要】

つかこうへい没後 10 年追悼イベント
朗読 蒲田行進曲完結編『銀ちゃんが逝く』
作:つかこうへい
演出:岡村俊一
出演:
倉岡銀四郎 味方良介
小夏 井上小百合
ヤス 植田圭輔
中村屋喜三郎 細貝 圭
ケン 綱啓永
監督 久保田創
日程・場所 2020 年 7 月10日(金)~12日(日) 東京・紀伊國屋ホール
チケット料金 :7500 円(全席指定・税込み)※未就学児入場不可
チケット一般発売: 2020 年 6 月 27 日(土)
チケット先行販売 :オフィシャル先行:2020 年 6 月 14 日(日)受付開始予定
お問い合わせ:Mitt 03-6265-3201(平日 12:00~17:00)
HP:https://www.ginchan-event.com/
※今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況により、イベント実施を含めて変更になる場合もございます。
提携:紀伊國屋書店
制作:つかこうへい事務所
企画・製作:アール・ユー・ピー

著: | カテゴリー:味方良介,レポート

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