少女文学館✕俳優✕最善席 朗読劇「よるのこえ」笠原彰人・杉昇真・二平壮悟・龍人 稽古場レポ&座談会到着!

トリート✕最善席「よるのこえ」
スペシャルレポ&インタビュー
紅玉いづき、コメントとともにお届け

 

撮影・文/おーちようこ トリート/匿名
取材、撮影は換気などに心がけて行いました。

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左から 笠原彰人さん 杉昇真さん 二平壮悟さん 龍人さん

少女の物語を少年が読む。
そんな一夜だけの朗読劇が上演される。
少女文学館✕俳優✕最善席が贈る「よるのこえ」その稽古場は真摯な空気が流れていた。

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役割を決めて、まずは読んでみる。
読めない漢字がある。発音を確認する。声のトーンや込めた感情を受け取りながら、演出を手掛ける浅野泰徳さんは時折、アドバイスしながらメモを取る。
大通りに面した稽古場の広く開け放たれた窓からは程よい雑踏の気配が入り込み、静かに読み上げる声が心地よい。まだ、役を掴む前の朗読、だけれど、だんだん読み上げる声は徐々に熱を帯びていく。

一息ついて。朗読するときに心がけること、について浅野さんからアドバイスが。
「自分の間で読んでいってほしいです。確かに小説としての句読点はありますが、せっかく役者さんが読むのだから、自分の感情を乗せてほしい」
その言葉に全員が深くうなずき、メモをとる。読みながら、この人はどんな人だろう、と話し合い、想像し、実際に声にしていく。眼の前で小説が読み解かれていく、それがおもしろい──果たして、当日にはどんな物語が届けられるのだろうか。

 

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笠原彰人✕杉昇真✕二平壮悟✕龍人
僕ら4人だからできること


──皆さんは昨年6月に上演された舞台『アリスインデッドリースクール 少年』(以下、『デッドリー少年』)で共演されています。
笠原:当時は高校生の役だったから声のトーンを変えるとかはあったけど、そこに身体の動きもあっての表現でした。でも、今回は朗読劇なので「声」でどう感情を届けるかを考えていきたいです。
:もしかしたら、『デッドリー少年』の再演で会えたりするのかな、と思っていたんです。でも、このご時世もあり、時代に即した形で、僕らの生の声を届けることができることがありがたいです。劇場に足を運んでくださる方以外にも、配信で沢山の方々に僕たちのイイ感じの声を聴いていただきたいので楽しみです!
二平:僕は『デッドリー少年』のみんなが大好きなので、こうしてまた4人で一緒の公演に出られることがすごくうれしいです。今回、脚本ではなく小説を読む、ということですが、みんなでいいものを作れたらいいなと思ってます。
龍人:プライベートでも会う機会はあったけれど、『デッドリー少年』から1年ぶりくらいの共演です。それぞれにいろいろな舞台で力をつけてきたと思うので、成長していると思うので、見せてほしいし、僕も見せたいです。
 朗読劇は初めてですが、まったく初共演の方とだったら心細かったと思うんですが、気心が知れている4人なので安心して、頼りながらも、頼られながら一緒にやっていきたいです。

──今日の稽古を終えて、朗読劇はいかがですか?

全員:(それぞれに)めちゃくちゃ難しいです……! 
笠原:舞台だと「地の文」と呼ばれる情景描写がないので、そこを自分でどう表現するか……初めてのことで戸惑っています。
 ただ、それこそが朗読劇の面白さなんだと思うので、自分の引き出しを増やす機会だと思っています。
:自分ひとりの読書なら自分のペースで読み進めたらいいんだけど、聴いてもらうために、どんな表現があるのか、そこが難しいと感じています。
二平:舞台は台詞の掛け合いで気持ちを表現できるけど、小説は会話と会話の間にいろんな描写が入るので、どうテンポを作っていくのか、迷っています。
龍人:あと、漢字が難しい……。
三人:(それぞれに)難しい……!!!
龍人:知らない漢字がたくさんあるし、なにより小説を読むときって自分の頭のなかに浮かんでくる風景を想像するけど、じゃあ自分が声にして読んだときに、その景色を伝えることができるのか……その難しさを感じました。でも、だからこそ、おもしろいし、そこをがんばりたいです。
──お互いの声を聞いていかがでしょうか。
:笠原はストーリーテラーではないですが、語り、がすごくいいなあと思って。
龍人:わかる。『デッドリー少年』でも状況を説明することが多かったし。
笠原:あー……俯瞰で物事を見る役だったから……。ただ、台詞と地の文で、どう感情を変えたらいいのか……は、まだ迷っていて。そこは、みんなと話しながら創り上げられたらいいな。
:二平くんは役として話してるほうがぴったりくるよね。僕が聴いていて、役を演じているときが似合ってるな、と。声質が優しいから役柄とあったときにぴったりだな……って思って。
笠原:少女の役を読む、龍人さんの声がいいな、と思っていて……龍人さんの声って、すごくストレートというかプレーンな声なので、少女の声に似合ってるなあ……って。
:わかる。……ところで、そろそろ、僕について誰か言ってくれないの?(笑)
龍人:そういうとこ、好きだぞ!(笑)
:じゃあ、自分から言うと「叫んだ!」と書いてあっても、朗読劇なので、本当に叫ぶのがいいのか、そうではない表現方法があるのか、に、すごく興味があります。

 

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──約一年ぶりの共演ですが、改めて三人から一人に、贈る言葉をお願いします。

(全員、顔を見合わせる)
:はい、僕から行きます! 笠原くんへ。前の現場でも思ったけど、すごい勉強して来ているなと感じていて、僕も頑張らなきゃな、って、いつも引き締められてます。ありがとう!
二平:僕は単純に笠原くんが羨ましくて……声がいいなと思っているし、幅広い仕事ができそうって、思っています。
龍人:わかる……とにかく、声がよくて滑舌もよくて。『デッドリー少年』のときも、台詞の意味を深く考えて喋っているな、って思っていたし。役に対してきちんとバックボーンまで考えて、落とし込んでいるな……って、感じていて、そこはすごいと思っています!
笠原:……いやー……なんか、すごく褒めていただいて……恐縮です……。
龍人:照れてる……?
笠原:いや……はい、あの。僕は刺激をもらってばかりだと思っていたので、そんなふうに刺激を与えることができているとわかってうれしいです。

──続けて、杉さんに一言お願いします。

笠原:……ないなあ……。
二平・龍人:ないねえ……。
杉:ないのかよ……!(一同爆笑)
龍人:いや、ないわけじゃないんだけど……かっこいいし、声もいいし、で、言うことがない。
二平:わかる。
笠原:あの……迷いが無くていいいな、と思ってます。もちろん、本人にはあるのかも知れないし、見せてないだけなのかもしれないけど、そこがすごい。僕は迷うことが多いのでそういう人がいる、ってことが支えになるなあ、と感じています。
二平:年下だけど、全然、そう思わせない空気というか「俺は俺だ」っていう自信を感じさせるのがすごいでし。その自信を裏打ちする力もあるからだと思うし、その自信のための努力としているところは見習いたいです!
:うっす!
龍人:まずね、なんといっても圧倒的ハイスペック……! 背も高くて顔も良くて動けるし。なによりも素直なんです。人の話もよく聞くし、わからないところはすぐに質問するし、質問が思い浮かぶところもすごい。それにオーディションに対して、ものすごく準備して挑むことも知っています。その全部がカッコいいなと思います。今日はインタビューだからね! 褒めてますねっ(笑)。
:……まあ、なんというか、みんな、当たり前のことを言ってるから特に心には響かないですねえ……(一同爆笑)。
三人:そーゆーとこだぞ!(笑)
:嘘です! すごく、うれしいです!

──では続けて、二平さんにお願いします。
龍人:『デッドリー少年』では一番近いところにいて、長い時間一緒にいたし、たくさん話したし、演技がうまいことも知ってるし、なにより姿形がすごく僕の理想なんです……影のある美少年的なビジュアルがうらやましくて。さらに言うと、とても信頼できる人です。
:実は二平くんの存在は共演する前から知っていて……なんか、俺みたいにカッコいいヤツがいるなあ、って思ってました! で、実際に共演してみたら、カッコよさとは裏腹に意外と抜けてるところがあって、そのギャップもますます魅力的だな、って思ってるので、今回、また共演できてうれしいです。
笠原:壮悟さんとは『デッドリー少年』で初めてお会いしたんですが、僕、人見知りでなかなか話しかけられなかったんです。でも、実際にいろいろと話してみると、優しくてほわっとしていて、年上なんですが可愛くて、ちょっとなんか……こう僕の中ではマスコットキャラクター的な存在になっていて……。
二平:ええっ(笑)。
杉・龍人:わかる……(笑)。
笠原:いや、愛すべき、って意味です!
二平:素直にうれしいです。みんなからどう思われているのかを聞く機会ってなかなかないから……そんなふうに思ってもらえてるんだ、って知ることが力になるし、それを糧にして一緒にがんばっていきたいです。

──最後に龍人さんにお願いします。
二平:龍人くんは、今回、最年長だけど、生粋の弟キャラ、というか。『デッドリー少年』では相方的な役割だったけど素直で真っ直ぐですごく気持ちがいいので、ずっと変わらないでいてほしい! それこそ、40歳、50歳になっても!!!
龍人:大人になれない!!!(笑)
二平:いいの! そのままでいてほしい……すごく信じている存在です!
:龍人くんはユーティリティプレイヤー、というか、どんな役も演れてしまうというか。明るくて元気な役もどこか影のある役もすごく上手くこなされる……というところは僕が役者として、すごいと思っているところです。
さらにとっても優しい人なんです。僕がプライベートなことで困っていることを相談したり質問するとすごく丁寧に答えてくれる。たとえば確定申告のこととか!
三人:大切!!!(笑)
:だから、なんかすごく甘えられる、お兄ちゃんという感じです。
笠原:龍人さんは……例えると、お米みたいな方です。
三人:おー……。
笠原:なんというか、結局、米があれば大丈夫。米さえあれば十分、美味しい、っていう。真ん中の役でも、そうでなくても、常に良さが際立つ存在なので……真似してたくても絶対にできないんですが、ずっと観ていたい方です!
龍人:改めて聞くと、すごくおもしろいですね。こんなふうに思ってもらってるんだな、って知ることができるってうれしいです。今回の朗読劇も最年長として、プレーンでお米のような存在で、一緒に演っていきたいです。

──皆さんから朗読劇を待っている方々に一言、お願いします。

二平:「よるのこえ」という公演を観ていただくことで、今の僕たちを届けたいし、届けることで、この公演が続いていって新たなエンタメになるといいなと思います。
龍人:今回、朗読する小説が4作品あって、それぞれに年齢も職業も、ともすれば性別も異なるので、そこをしっかりと役作りをして演じ分けて届けたいです。
:朗読劇が初めてなので声だけで演じることで、新しい自分を観ていただける機会だと思うので、めいっぱい楽しんでほしいです。
笠原:僕は「少女小説」という文化と出会ったのが初めてなので、読んでいて世界観がとても新鮮です。それを表現することはとても難しいことだと思いますが、少女の物語を僕ら男性の俳優が読む、という試みはとてもおもしろいことなので、みんなでいいものを贈りたいです。

実ににぎやか、けれど真剣。彼らの本番は18日。静かな稽古から一転、和気あいあいとした座談会でした。

 

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笠原彰人 かさはら・あきと
ツイッター https://twitter.com/akito_05080
インスタグラム https://www.instagram.com/akito_05080/

杉昇真 すぎ・しょうま
ツイッター https://twitter.com/Sshome19941226

二平壮悟 にひら・しょうご
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公式FC https://fanicon.net/fancommunities/884

龍人 りゅうと
ツイッター https://twitter.com/hb_ryuto
インスタグラム https://www.instagram.com/star_ryuto/

 

【公演データ】

少女文学館✕俳優✕最善席 朗読劇「よるのこえ」


公演日:2020年7月18日(土)20時開演 無観客生配信 
※アーカイブ配信あり(期間限定)
チケット:1800円+税

会場:ロフトプロジェクト
チケット購入はこちらからhttps://www.loft-prj.co.jp/schedule/broadcast/148796
出演:笠原彰人 杉昇真 二平壮悟 龍人(50音順)
演出:浅野泰徳
原作提供:少女文学館(少女朗読館)https://note.com/benitamaiduki/n/nd987a29111e7
制作協力:801ちゃん
ロゴデザイン:ゆき哉(https://lovend.jp/

企画:観劇ファンポータルサイト最善席
問合せ:info@saizenseki.com

主催:よるのこえ

※本公演は稽古、本番ともに換気など、十分に注意をはらい開催いたします。

朗読予定作品

神尾あるみ「ホワイトデーには幽霊を添えて」(少女文学 第三号収録)
東堂杏子「五月闇」(少女文学 第三号収録)
彩坂美月「オオカミは誰」(少女文学 第三号収録)
紅玉いづき「ぺぺ、あなたの小説を読ませて。」(少女文学 第一号収録)

 

朗読劇開催を記念して
「ぺぺ、あなたの小説を読ませて。」
24時間無料開放決定!

 

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著者の紅玉いづきさんから、コメントも到着!

【ぺぺ、あなたの小説を読ませて。について】

 少女の話を書こう、と思いました。少女の小説の話を。少女が少女の小説と出会ってしまう、その、絶望と幸福について。人生における、絶対的な敗北と勝利について。
「少女文学」という合同誌をつくるにあたり、その旗印として、看板になる小説を私が書く、そう宣言したからには、すべてに真っ向から向き合わなければならないと覚悟を決めました。ほんの短い小説ですが、私にとっては、一番大切な、「神様」の話でもあります。今回演出の浅野さんに今作を選んでいただき、どのような形で読まれるのか、不安でありながらとてもとても、楽しみでもあります。朗読用に書いたものではないので、きっと、読みづらいしわかりにくいところもあると思います。ほんの少しばかりですが、小説としても特殊な表現もあります。是非とも本誌の方もお楽しみいただけたら嬉しいですが、今回はイベントを記念して、本作を7/18当日0時~24時の24時間限定で、わたしのnoteにて無料公開を予定しています。すてきな夜に、なりますように。成功をお祈りしています。

紅玉いづきnote→https://note.com/benitamaiduki
「少女文学」購入はこちらhttps://c-kurihara.booth.pm/

 

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