優しい想いがそこにある──朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』ゲネレポ&レビュー

 朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』の再演が、昨日12月10日に東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開幕した。

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左から、しゅはまはるみ、近藤廉、眞嶋秀斗、高野洸、松村優、遠藤史也(敬称略)。

 

 今年2月から3月にかけても上演された本作は鈴乃音が脚本・演出を手がける朗読劇。再演となる今回、初演に続き高野洸、眞嶋秀斗、松村優、近藤廉、遠藤史也、しゅはまはるみが出演する。

 ゲネプロ前に登場した6人はそれぞれに再演の喜びと新たな意気込みを明かした。眞嶋と回替わりでアキト役、ハルヒ役を務める高野は「場所も変わり、新たな気持ちで臨む、この作品が終わったときに、村の景色を感じてほしい……一回、一回を大切に演じます」と笑顔を見せ、高野と回替わりでアキト役、ハルヒ役を演じる眞嶋は「クリスマスも近いので心温まる物語を届けたいです」と思いを明かす。
 松村は「再演がとてもうれしいです。パワーアップした『僕魔法』を届けます」と意気込みを、近藤は「初演でよかったよ、とたくさん言ってもらったので、また言ってもらえるよう、僕自身がパワーアップしたい」と力強い言葉を。遠藤は「再演ですが、僕らも成長して演じ方も変わっていると思うので楽しみです」と豊富を、最後にしゅはまが「生演奏が入ることで毎日、ちがう空間が広がると思うので楽しんでほしいです」と挨拶を締めた。

 

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 舞台は森の奥にある小さな村。同じ年に生まれたアキト(高野)、ハルヒ(眞島)、ナツキ(松村)、ユキオ(遠藤)が静かに語りだすのは、それぞれの家族の話。それなりに幸せで、それなりに悩みを抱えながらも、ゆるやかに友情を育んでいた彼らは、ある年、村の長老(近藤)から「この村で生まれた男の子は、20歳になるまでの間、人生で一度だけ魔法を使うことができる」と教わる。続けて、彼らの父親も同じように魔法を使ったが、それがどんなものだったかは自分が魔法を使うまで教えられない、とも──そこで4人は集まって「魔法会議」を開くことに。

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 美しい灯りが照らす空間に、ピアノの音色が軽やかに舞い、ゆっくりと回転するステージを満たしていく。煌めく光はまるで彼らが暮らす村の四季、そのものだ。とつとつと語られる、声が重なり、響きあい、物語を紡いでいく。朗読劇とはこんなにも耳に心地いいものなのか。

 それぞれの独白が秘めた思いを言葉に乗せる。互いを思いやり、思いあったがゆえに距離を置くことを選ぶ者、優しい嘘を付き続ける者。そして毎年、誕生日に届く母(しゅはま)からの手紙 に込められた願い。やがて、ひとり、またひとりと、自身が決めた魔法を使う……果たして高野が語った通り、鮮やかな村の景色がどこまでも広がっているようだった。

撮影・文/おーちようこ

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朗読劇「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」

2019年12月10日(火)~15日(日)
東京都 品川プリンスホテル クラブeX
脚本・演出:鈴乃音
出演:高野洸 / 眞嶋秀斗、松村優、近藤廉、遠藤史也 / しゅはまはるみ
ピアノ演奏高木里代子

公式サイト
https://avex-management.jp/lp/magical-reading2019re 

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