舞台『僕のリヴァ・る』スズカツ×安西×鈴木&more 鼎談+稽古場レポ |Theater letter 03

不定期連載でお届けする、好きなものだけ集めた、舞台からの手紙。

僕のリヴァ・る 鼎談&稽古場レポ

 

演出家で劇作家でもある、スズカツこと鈴木勝秀が、る・ひまわりの企画で4人芝居を上演する。その主演は安西慎太郎、脇を固めるのは小林且弥、山下裕子、鈴木拡樹──────これは少なからずとも、演劇的事件だ。
だから話を聞かねばならない……と、いうわけで稽古場へ。
 

ここで少しスズカツ氏について紹介したい。
早稲田大学演劇研究会在籍中、1987年にプロデュース・ユニット『ザズゥ・シアター(ZAZOUS THEATER)』を主宰。約10年間の公演活動を経て、2001年からフリーで活動開始。

ウジェーヌ・イヨネスコの不条理劇『授業』やヒロインに稀代の女形、篠井英介を迎え、男性だけで上演された『欲望という名の電車』といった名作の演目だけでなく、オリジナル戯曲も多数手がけ、怪優、池田成志をはじめ『孤独のグルメ』で知られる松重豊もザズゥ時代に数多く出演していたことを知る人は多い。

そんな舞台に挑む、安西慎太郎さんと前日に主演舞台を終え、本日から稽古に参加する鈴木拡樹さん、そしてスズカツさんを迎えての鼎談をここにお届けする。

 

2月1日(月)、稽古場にて

 

──この舞台の成り立ちを伺います。

スズカツ:最初から「兄弟ものを少人数で演る」、「3話のオムニバス」で、お話をいただきました。そのときにゴッホの兄弟がいいな、と思って。小説『盲目のジェロニモとその兄』は勧められて読んだらいいな、と思って。あとのひとつは自分で絵本とか読みながら書いて、Act1、Act2、Act3からなる舞台となりました。

──ここ数年は若手俳優との舞台が多い印象です。

スズカツ:小劇場当時の空気が、今の若い世代の彼らを見ていると似ていると思って。それは芝居への取り組み方とか、そういうものなんだけど。一方で演劇を作りながら年を取っていくなかで若い年代の役者と仕事をしていかないと「現代」がわからなくなるという思いもあって。
 僕自身が、演劇で流行っているものや時代性みたいなものを知りたいし、そういうところに集う人々に自分の創るものを観てほしいという欲望があって。今回も観客に歩み寄るというつもりはなく、いっそ内容がわからなくてもいいと思っています。もともと芝居なんてそんなものだから。音楽だって年齢や時代に関係なくいろんなジャンルを聴くわけで。だから僕が作るからには僕のテイストを出したいだけで、この舞台がことさらに挑戦的なことをしているつもりもありません。

──それだけに「本気」だということが伺えます。稽古はいかがでしょう。

スズカツ:入ったばかりだけど、もう通して稽古しています。

安西:はい。

鈴木:僕は最初に一度、読合せに出させていただいて、今日から本格的に稽古に合流なのでがんばって付いていきます。Act2でゴッホを演じるので、まずゴッホについて調べました。実際に歴史を知って、元となった三好十郎さんの小説『炎の人』を読んで、脚本ではここが変換されているんだろうな、と自分なりに読み解いていたりしました。

──生み出す苦悩を描いている物語です。安西さんはゴッホを支えるテオドールを演じます。

安西:今回、僕は初めてテオドールという人の存在を知って台本を読んで、演じてみて感じたのはテオドール自身もすごくヘビーな人間じゃないかということです。

──確かに、人ひとりを人ひとりで支えようとする、覚悟が、あるいは願いがともすれば傲慢にも映ります。

安西:でも、兄としてのゴッホが大好きで、支えたいという思いもあって……だから同時にテオドール自らの重さも伝えたい。あとはAct1が、スズカツさんが書いてくれた、ちょっとコミカルなんだけど舞台全部のプロローグみたいで、いろいろと共感できたので、その気持を大切に演じたいです。

──共感、とはどんなところでしょう。

安西:Act3でひょんなことから兄弟が喧嘩になったときに、どっちが先に謝るのかとか……僕も喧嘩したときに姉が先に声をかけてきたなあ、とか思ったり。

鈴木:僕はAct1を観て、生まれたばかりのころの記憶はないけれどひょっとしたら自分もそんな風にぐるぐると、目まぐるしく考えていたのかなと思いました。さらにその役を(小林)且弥さんが演じているのがいかにも大人びていて、よけいにおもしろく感じています。

スズカツ:Act1では始まりというか、人生って自分の目の前に見知らぬ存在が現れてくるものだから、と考えていて。自分のところに突然、ストレンジャーがやってきて、まあ、それがライバルでこれからしのぎを削っていくよね、と。
 でも兄弟だから起こりうることも、兄弟だから解決することもあるから、この三編を観終わったときに「ああ、兄弟でよかったね」と感じてもらったらいいな、と思っています。ことにAct3なんて、あり得ない事態と激しさを秘めていますが兄弟だから描けることだと思うし。

──ことにAct3のジェロニモは、最後、無言のまま、己の気持ちを伝えなければなりません。

スズカツ:大丈夫! 今、稽古場で見ている限り、僕自身がかなり強烈に心動かされているところまできてるから。

安西:え……ホントですか?

スズカツ:うん。きっと、僕の心が動くということは、もしかしたら動かない人もいるかもしれないんだけど。……でもね、これ言っちゃっていいと思うけど、かなりの確率で心揺さぶられて、なおかつ、好きだわ……ってなると思う。

──好き? ですか。

スズカツ:そう。だって僕は芝居に理解してもらうことなんてまったく求めてないんです。この話が全然わからなくてもなにかを強烈に感じてくれたらいい。そこから興味を持ったり、疑問を持ったりしてくれて、またちがう舞台を観てみようと思ってくれて、さらにきっとみんなが好きだと感じると思います。

──スズカツさんのオリジナル作品はそういった後味の舞台が多いかと。終演後に放心というか機能停止に陥る的な……聞かれていかがでしょう。

安西:スズカツさんが今、そう言ってくださったことがすごくうれしいです。稽古中からすごく高みを目指す方だということはわかっていたので、本当に終わったあとにお客さんが椅子から立てないくらいの作品を目指したいし、そういう作品にしてやる、と思いました。

鈴木:僕は今日から稽古に参加なので話が聞けることは興味深いですし、まずは稽古を通じて空気感を知りたいと思いました。

スズカツ:まあ、心配はしてません。全員、声が良くて滑舌がよくて、台詞が通るから。まだ2週間あるし。

──劇場が360度に客席がある、センターステージです。

安西:実は最初、それを意識する余り立ち位置や動きがぎくしゃくしていたんですが、だんだんとそういったことが取れてきて、慣れてというかわかってきています。

鈴木:それは僕も同じで、センターステージだからこう見せるためにこう動いて利用しようとか考えていたら、そうじゃないという話をスズカツさんから伺って……。

スズカツ:僕、円形舞台(センターステージ含む)はものすごい数、上演しているから大丈夫。むしろ客席に360度囲まれている分、今、目の前にいる相手とだけコミュニケーションを取っていればいい。映像なんかはカメラワークの関係でとんでもなく近くにカメラがあるところで演じることがあるけど、円形は周りを気にせず演ればいいからいちばん自然に演じられる空間だと思います。
 だいたい周りなんか気にしなくていいんだよね。だって客席から表情が見えなくても気持ちが入っていればわかるもん。ほんの少し、肩越しに見える顎のラインだけでも伝わっちゃう。なにより芝居でいちばん感情を伝えるのは、実は音だと思っていて。視覚じゃなくて、聴覚。声ひとつで、もう泣いているのかどうか感情の揺れまでも伝わるから。今、稽古でも目を閉じて且弥くんの台詞を聞いていると、毎日、ちがうでしょう?

安西:ちがいます……本当にちがうので、今日はこうなんだな、と感じ取るのがおもしろいです。

スズカツ:そう、でも、そこに引きずられないでね。

安西:はい!

鈴木:話を聞いているとすごくいろいろな経験ができる舞台だな、と改めて思います……今から追いついて、いろいろ吸収させてもらいます。

スズカツ:これで、おもしろいと感じてくれたら次は僕のオリジナル脚本の舞台にも出たいと思ってほしいです。

──おふたりは初共演です。

安西:実は、ずっと共演したい方でした!

鈴木:舞台『K』で同じ役を演じていることもあり、僕も話は聞いていたので……楽しみにしていました。

──ともに、どう楽しみに?

安西:会うより先にいろいろな場所で「鈴木拡樹」という単語を聞いていたので楽しみで仕方なくて。早く拡樹さんのゴッホが観たいし、さらにどう組み立てていくのかを間近で観たいし、得られるものはなんでも吸収したいです。

鈴木:それを言ったら僕も「すごくストイックだよ」と聞いていましたが、実はあまり聞かないようにしていて、実際に会ってから自分で知っていけたらと。

安西:これからまだ2週間あるので、今から一緒に考え続けられたと思います。スズカツさんがよくおっしゃっているのが「考えることをやめない」こと。思考停止に陥らずにまだできることがある、ということを考え続けていけたらと。考え続けることで、幕が開いたときの精度が全然ちがってくると思うので残り二週間を大切に使っていきたいと思います。

鈴木:そこに全力で添いたいです。

──スズカツさんの演出はいかがでしょう。

安西:最初は手探りでしたが、セッションするうちにだんだんと、ああ、こういう感じかなという感覚が生まれていて、それが手応えになっていって、今、すごくいい空気で稽古ができているので、楽しいです。あとは、スズカツさん、サッカーを好きすぎですよね!(一同笑)。

鈴木:あっ、それは僕も稽古に入る前に少し聞いてました(笑)。

スズカツ:それはね……大好きです(笑)。人生に悔いがあるとしたら、サッカーの監督のライセンスを取りに行かなかったことですね。だって、まさかプロができるとは思わなかったから!

──教える気、でしたか……?

スズカツ:もちろんだよ。

鈴木:あの……考え続けるということは、どういうことでしょう。

スズカツ:端的に言うと「楽しめること」かな。悩むというのはそこで止まっちゃうことだから。じゃあ、どうしようかと次を考えて行ってほしい。でも、そうやって考え続けるためには、やっぱり楽しくないと難しいから常に能動的であってほしい。攻めてないとね。

鈴木:はい。

 

語る言葉はとつとつと、おそらくはもう、観客の方々には「観てください」という思いしかないと感じたので、この日は撮影をしてお終いに。

「ギュッと寄って座って。写真はおもしろいほうがいいから」とはスズカツさん談。

僕のリヴァ・る/最善席

 

一週間後、稽古に参加した鈴木拡樹さんの話をお伺いすべく、再び稽古場へ。

 

稽古はどこまでも「静謐」という言葉が似合う空間でした。静かに、けれど熱く繰り返される台詞。そこに一言、二言、補足する演出家。その言葉を受け、瞬時に変わる役者たち。これがさらに精度を上げ、初日に向かう。

 

僕のリヴァ・る/最善席

僕のリヴァ・る/最善席

僕のリヴァ・る/最善席

僕のリヴァ・る/最善席

僕のリヴァ・る/最善席

僕のリヴァ・る/最善席

僕のリヴァ・る/最善席

僕のリヴァ・る/最善席

 

2月5日(金)、続・稽古場にて

 

──鈴木拡樹さんが稽古に入って約一週間、経ちました。

鈴木:オムニバス形式というものに興味が湧いていて、今、とても心惹かれています。僕もいくつも役を演じますが、その分、他の方もちがう役を演じているから、それを観る機会があることが興味深くて、毎回、繊細にちがっていることもおもしろい。この空気がお客さまにも伝わるといいなと思っています。

──Act2の苛烈さとAct3の、見えない悪意の怖さみたいなもののギャップがすごいです。

鈴木:Act2のゴッホって自分の中のぐちゃぐちゃな部分を相手にぶつけるといった感じですが、Act3の旅人はどちらかというと駆け引きめいたところもあって、自分で色々なことをやってみています。
 このまえ、テレビを流していたら絵画の特集をやっていて、ぱっと観たら、台本に出てくる点描画を描いているところがあって実際に観るとまた発見があって、知ることで活かすことができますよね。

──今日の稽古でもゴッホとゴーギャンがあおる酒についてスズカツさんから説明があり、聞いたあとでのおふたりの演技が瞬時に変わるところを目の当たりにしました。

鈴木:且弥さんは舞台『弱虫ペダル』箱根学園篇〜眠れる直線鬼〜(2013年)のときからずっと繊細な演技をされる方だと感じていて、今回もよけいに感じています。さらに稽古中だけでなく、普段、話している時でも意見を求めてくれたりとディスカッションの機会をくれるので、それもうれしいし、出してくれる案がすべて良いんですよね。だから自分の引き出しも増やしてもらっている感じもします。ただ、まだ自分から出すことができていないので、稽古の間になにか提案できるようになりたいとは思います。

──安西さんとの稽古はいかがでしょう。

鈴木:これがまたおもしろいんですよ、すごく。実は稽古のたびにちょっとずつ台詞の感じも、舞台の出方も全部変えているんです。それが演じること自体を楽しんでいるように見えるので、やっぱり共演できてよかったなと思います。

──山下裕子さんは、スズカツさんの後輩で、同じく早大劇研出身の鴻上尚史さん主宰の『第三舞台』に参加されていて、私的にずっと舞台で観ている方です。

鈴木:山下裕子さんは役としても存在としても包み込んでくれるような感じでいてくださって。いろいろと話しかけてくれるので、それに支えられた感じで溶け込むことができました。

──スズカツさんの演出はいかがでしょう。

鈴木:もっと無口な方なのかと思ったらそんなことはなく、いろいろお話してくださって。そうやって話すことで発見もあるし、自分からも質問できたらと思ったり。今はまだ具体的な質問はできていないんですが、演出の解釈みたいなものも聞いてみたいなと思っていて。

──それはどんなことでしょう。

鈴木:オムニバスの3つとも、ちょっと形はちがいますが兄弟ふたりの場面が同じように終わるんです。それは意図があるのか、偶然なのか……本番まで残るのかもわからなくて。でも聞いてしまうのも惜しくて、もしかしたら上演が終わってから尋ねるのかもしれません。
 この意図はなんだろうと思ったときも、きっと理由があることだろうけど、ひとまず自分の解釈で置いておいて、あとから「あれはこうだと思うんですが」という話ができたらいいなと。そんなふうに繊細にいろいろなことを想起させる舞台で、それは観ている方も、出演している側も同じで、考えることがおもしろい場所です。

──今日、稽古を拝見しただけでも圧巻でしたが、ここからさらに……。

鈴木:そうですね。ゴッホが色彩を学んでいくように、稽古を通して一個一個、色が付いて行けばいいと思います。

 

安西さん、小林さん参加!?

 

──安西さんが通りかかりましたので、鈴木さんとの稽古はいかがでしょう。

安西:刺激をいただいてます……ずっと拡樹さんはどんな演技をされるのか気になっていて、実際入られたら一気に変わったし、すごく激しいゴッホだったり、と毎回、変化があって……すごいな、って。

──お互いに褒めていて、微笑ましいです……。

安西:だって、ほんとに。それはきっと僕だけでなく、みんなが感じてます。

鈴木:……これが徐々に稽古を重ねることで、ゴッホとしてテオドールにすべてを託すために、ぶつけるじゃないけどバトンを渡すためにもっともっと色濃くしていかないと。

安西:そうなんです。僕、あの場面で、うわー、渡された! ってなってしまって……稽古であそこまでされちゃうとちょっとヤバイなあ……って気合が入ります。なので先日も言いましたが、ここからだと思ってます。スズカツさんが「できている」とおっしゃっているところから、考えることをやめずに、まだ演技を固めずにぎりぎりまで行こうと思ってます。

鈴木:よろしくお願いします。

──敬語のやり取りが続いていますが、お互いになんと呼んでいるのでしょう。

安西:拡樹さん……? か、拡樹くん、かな?

鈴木:普段、呼ばれるのは拡樹「くん」が圧倒的に多いですね。

安西:あっ、拡樹くん、ですか。僕はまだ、拡樹くんに(名前を)呼ばれてない……かも。

鈴木:取材のコメントでは「安西くん」ですが、これからもっと砕けていこうかな……とは思っているんですけど。

──帰り支度をされているところで恐縮ですが、小林且弥さんにお伺いしてみましょう。

小林:俺? 俺は「拡樹」。あと……(安西さんに向かって)なんて呼んでるっけ? 呼んでいないんじゃない?

安西:なーんで、ですか! 呼んでるでしょ!(笑)

小林:なんかね、いちばん最初に共演した、る典(『聖☆明治座・るの祭典~あんまりカブると怒られちゃうよ~』2014年)のころはアンディって呼んでたけど(笑)。

安西:ああっ、呼ばれてました……!

鈴木:アンディ……?

小林:いや、まあ、それは前の話だから、今回は拡樹なりの呼び方を。

鈴木:しんちゃん……とかじゃないよね?

小林:あっ、そういえば、よく「しんた」って呼ばれてるのを見かける。

鈴木:しんた?

安西:はい! あっ、そう呼んでもらったら、僕、うれしいです。

鈴木:あ、じゃあ、しんた、よろしくお願いします。

安西:はい! 拡樹くん。

──ありがとうございます。そして、小林さんから稽古に入ってのふたりの印象をお伺いします。

小林:えっ、俺の印象? ……拡樹はずっとですが、ここに来てますます……優しくなってます。もうね、哺乳類のなかでいちばん優しい!

鈴木:哺乳類ですか?

小林:うん! え……これ、書くの?

──書かせていただきます! 続いて安西さんは?

小林:……………………しんたろうは…………。

安西:えっ、なんですか、その間。僕、結構、今、一緒にいますよ?

小林:ここ数日間の稽古で、拡樹はどう思う?

鈴木:僕ですか? まだよく知らないんですが……意外に思ったことがあって。

小林:どこ?

鈴木:もっと人見知りなんだと思っていたら、意外と壁がないな、と。もともとはちがっていたのが、経験を積むうちにそうなったのかわからないんですが。すごく話しかけてくれて……。

小林:ああ、そうね。いちばん最初のころからだいぶ変わったよね、前はもっと純粋だった……(遠い目)。

安西:なんですか、それ!!!

小林:いろいろな手段を身につけて、変わっていったよ……。

安西:なんですかー!(笑)

──仲良しです。おふたりから見た、小林さんはいかがでしょう。

鈴木:とても繊細な演技をする方だなあ、と。

小林:繊細!? 俺が? 言われたことないんだけど。

鈴木:そうですか?

小林:あー……なんか、気難しそうに見えるとは思うけど。

鈴木:繊細だと思います……。

安西:すごく精密に細かく作っていかれる方だと思いますし、相手に対しても僕自身が気付かないことも、且弥さんが気付いたことを言葉にしてくれる方なんです。後輩の僕を同じ目線で相手にしてくれるというか、対等に扱ってくれるところも全部、尊敬しています。

小林:あっ、なんだか、俺の感想の方が悪い! じゃ、俺もまったく同じです……って書いておいてください。

鈴木:(吹き出す)

安西:それ……よけい悪いと思います……。

 

残念ながら山下裕子さんは帰られた後でしたが、残っておられたおふたりが巻き込まれてくださって(ありがとうございます!)、鈴木さんの追加取材の予定でしたが、愉快な記事となりました。

 

取材・文・撮影/おーちようこ
鈴木勝秀関連記事 『ぱんきす!』&スズカツってナンだ!?

『僕のリヴァ・る』

http://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00354

楽しい稽古の記録はこちらで。「るーちゃんブログ」 http://ameblo.jp/le-fair/

 

上演台本・演出/鈴木勝秀
出演/安西慎太郎 小林且弥 山下裕子 鈴木拡樹
日程/2016年2月18日(木)〜21日(日) 新国立劇場・小劇場
チケット料金/6,800円(全席指定・税込)
チケット一般発売中。当日券有り。

 

rival_omote

rival_ura

 

PAGE TOP