「生きてなにが悪い! 生まれてなにが悪い!」雪は叫ぶ──『修羅雪姫-復活祭50th-修羅雪と八人の悪党』レポ到着!!

「生きてなにが悪い! 生まれてなにが悪い!」
雪は叫ぶ、渾身の想いを込めて。

 昨年末、東京はCBGKシブゲキ!!でトライアル公演と銘打って上演、チケットは即日完売し話題となった今泉佑唯さん主演の『修羅雪姫』が『修羅雪姫-復活祭 50th- 修羅雪と八人の悪党』と題して、3月18日に初日を迎えた。
 本作は、小池一夫さんと上村一夫さんにより1972年に連載開始された漫画「修羅雪姫」を原作に、自身も出演する久保田創さんが脚本、プロデューサーとして数多の作品を送り出す岡村俊一さんが構成・演出を手がける作品だ。

 昨年の『修羅雪姫』ゲネレポはこちらから!

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 届けられたのは世界観そのままに新たなキャストを迎え、復讐の道を歩む「修羅雪」を巡る者たちの人生をも描(えが)く物語。
 すべては片田舎の小さな村での悲劇から始まった──小学校教師として赴任した鹿島剛は、謀略により殺される。その罪を着せられた妻の小夜。獄中生活のなか、彼女は雪のような白い肌を持つ女の子を産み落とす。

 生まれながらにして復讐の道を歩む運命を課せられた、雪の苛烈な憎しみ、けれど人としての優しさを持つがゆえの哀しみを今泉さんが体当たりの演技で魅せる。
 その脇を固めるのは、若手注目俳優陣。貧民窟に身を隠す闇医者に高橋龍輝さん。雪を追い詰めながらもどこか心を寄せるエリート刑事に瀬戸利樹さん。裏で暗躍する最大の敵に細貝圭さん。その部下として妖しくうごめく殺人鬼に玉城裕規さん。政府に異を唱えるテロリストの池田純矢さんが雪と出会い運命に翻弄される。さらに本作の振付も担当する水野絵梨奈さんと元NMB48の井尻晏菜さん、舞台『フラガール−dance for smile–』出演を控える大串有希さんがときに激しく、ときに可憐に華をそえる。やがて、それぞれが「生きるため」の理由があぶり出されていく。

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 公開ゲネプロ後に行われた会見で、岡村さんは「この紀伊国屋ホールという空間に合わせて、新たに内容を構築しました。殺陣も25%増しになっています」と挨拶。語る通り、目まぐるしい殺陣と明かされるそれぞれの過去、動機、衝動、情感が客席へと流れ込む。
 今泉さんは「昨年に続き『修羅雪姫』50周年に携われることが光栄です。言葉にすると薄っぺらく聞こえてしまうかもしれませんが、私にとって特別な作品です。この作品を通して、ほんの少しでも、今日、生きていてよかったな、勇気をもらえたな、と思っていただけたら。みんなで一生懸命、やらせいただきます」と晴れやかな笑顔を見せた。
 本公演は3月27日(日)まで上演。翌週には同じく岡村さんが手がける紀伊国屋ホール、春の風物詩『新・熱海殺人事件 ラストスプリング』が控えている。

撮影・文/最善席

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著: | カテゴリー:レビュー,レポート
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